Culture

物欲から思いを巡らす

11月の終わり、
11月28、29日と名古屋では
FIELD STYLE開催された。

僕はブースのスタッフとして
参加させてもらい、
今回貴重な経験ができた。

まずはご来場くださった方々、
お話ししてくださった方々、
ありがとうございました。

その中で感じたことは、
商品を買っていくお客さんは皆笑顔で、
イベントを楽しんでいる人
ばかりだったということ。

昨今の厳しい状況の中、
FIELD STYLEは大盛況で、

物を買うということは
物質的にだけでなく、
精神面も豊かにすることに
改めて気付かされた。

当たり前かもしれないが、
僕にとっては新鮮で、

これはブースに立って
初めて気づけたこと。

買い物の力って素晴らしい。

なので、今回は買い物、
ものを買うということについて
その内外面の影響とともに
僕らはどう向き合っていくべきかを
再び考えてみることにする。

それでは今回もよろしくお願いします。

物欲について

まず買い物がしたくなる感情、
“物欲”について考えてみたい。

物欲は、
やれ「最近、物欲ない」だの
やれ「物欲を解放してしまった」だのと
僕らの会話の中でも
大変なじみ深い言葉である。

物欲というのはすごい。
時に人間に
莫大な行動力を起こさせるし、

瞬間風速的には、
三大欲求にも劣らない時さえ
あると思う。

でもそれは裏を返すと
ものを所有した達成感など、
人間の精神に与える影響が
それほど大きいということだし、

自分も物欲によって突き動かされ
買い物をした経験は少なくない。

キャンプのカルチャーには
“沼”という言葉があったり、
道具を大切にする文化などから

物欲からくる行動力に
突き動かされたことのある人も
多いように思う。

では、ものを買うということにおいて
自分への影響としては、
精神面ではハッピーになったり、
悲しくなったりする(金欠)
ことがわかったが、
(内的影響)

次はもう少し視野をひろげて、
自分への影響だけでなく
他の影響、周りに与える影響について
(外的影響)考えてみたい。

外面に思いを巡らす

そうなると
他の影響って何だよ?
となるかもしれないが、

例えていうと、
商品の背景などがそれに当たる。

生産地はどこで
生産者は誰が作っているか
何から作られているか
このプロダクトは環境にどう影響するか
などである。

(この辺りは、以前お話しした
内容とも似ている話だが、
それだけ大事ということで
お許しいただきたい)

キャンプギアと物の見方「欲しいキャンプギアがあったけど、 売り切れて手に入れることができなかった。」 キャンプが好きな方なら一度はこのような話を聞いたり、...

こういう考えは「エシカル思考」
といって、エシカルとは
「倫理的」「道徳的」という意味合い。

少し堅いが、要は
「人や社会や環境に配慮されている」
という考えのことである。

目の前にあるものを通して
生産者や生産地、
プロダクトの生産過程など
商品の向こう側にいる人達に
思いを馳せてみる。

とはいえ、
なかなかとっつきにくいのが現状。

例えば、パタゴニアは
アウトドアアパレルメーカーの中でも
トップレベルにエシカルな製品作りに
力を入れている。

1991年には農薬を使った
コットンの栽培をやめ、
1996年に100%オーガニックコットンの
使用を達成している。

オーガニックコットンの使用水量は
通常コットンに比べ、91%も低く、
(潅がい用水ではなく雨に頼るため)

CO2等価放出量は
通常コットンの場合より
平均46%少なくなるそう。
(農薬を使わないため
農薬製造時のCO2カット)

そういった企業の活動から
応援するという意味で
商品を選択するのも
とっつきやすい方法だと思う。

なので、
あなたが今手にして買おうかどうか
迷っている商品が、

どんな素材で、どのように作られ、
その製造過程で何が廃棄され、
プロダクツの寿命が尽きた時に、
それは環境にどう影響するのかを

メーカーごとに
考えたり、調べてみても
面白いかもしれない。

物欲×エシカル思考

こういう話をすると
そもそも買い物の量を減らしても
いらないものを買わなくても済むし、
エシカルなんじゃない?
という意見をいただく。

しかし、個人的には
それじゃ少しつまらない気もする。

現に、国のGDPを支えているのは
個人消費だと言われており、
その占める割合は60%にも
及ぶことから、不買運動は破滅の道だ。

個人のモチベーションも上がるし、
買い物は最高である。

なので、当サイトの答えとしては、
それが自分だけではなく
生産者、販売者、環境…
諸々ハッピーになる買い物ができれば
一番最高なんじゃないかと思う。

でも無理な活動は続かない。
できるところから始める。

だから毎日買い物をする中で、
何も考えず、

「安いから」
「人気だから」

と情報に煽られて買い物するのではなく、

「なぜ安いのか」
「どういう環境で作られたのか」

などちょっと考えてみるだけでも、
だいぶエシカルだと思う。

ここで先の物欲の話と絡めてみる。

先ほど言ったように
物欲が起こす行動力は凄まじい。

では、自分の行動力にもなりうる物欲と
生産者にも環境にも優しいプロダクトと
見事にマッチしたら?

自分にも周りにもいい影響を与える
買い物はもはや社会貢献の域である。

物欲がエシカルと結びついた暁には
素晴らしい世界が待っている
気がしないでもない。

ちなみにモンターニュでも
買うことの外的影響について考え、
そのリーズナブルな消費経済の
アンチテーゼとして
古着を取り扱っている。

(一度生産されたものを着ることで
少しでも物質を無駄にしない、
捨てるまでの寿命をできるだけ伸ばす
という思いがある)

まとめ

これからの時代に
ラグジュアリーから
社会貢献や環境保護へ価値が
パラダイムシフトすることは明白で、

随所でそのような動きが見られる
のも間違いない。

・生産者(製造工程)
・素材の話
・環境への配慮…etc

そんなことから
少しでも自分の購買が
自分にだけでなく周りに
どう影響を与えているかを知り、
(エシカル思考)

購買が世界を変える力を
持っていることを知ると

ただの買い物でも
世界を変える力を
持っているかもしれないと思った。

それがなお物欲の湧く
自分の欲しいものだったら、、、?
エシカルのサイクルは
どんどん良くなる気がする。

そんな未来に期待したいと思う。

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kanta kinoshita
kanta kinoshita
感受性豊かな雑記ライター。キャンプであらゆる弊害をクリアする記事を目指して、日々抗ってます。病的懐古マン。