寒い冬キャンプ。
寒い寒い言いながら焚き火で暖をとったり、あったかいスープを飲みながら楽しいけど、寒さを舐めてかかると危険だ。
今回は、そんな寒さを凌ぐウエアラブルツールとしてのモダンミリタリーをご紹介します。
冬キャンプと古着(モダンミリタリー)
以前オーバーパンツをウェアラブルギアとしてのミリタリーとして紹介させていただいた。
オーバーパンツというカテゴリーだけでお腹いっぱいになるほどの趣やキャンプとの親和性が付加価値としてカッコイイパンツの上に綺麗に乗っかってきていた。

ではウエアラブルギアとしてだけでなければ着る価値のないものなのかいうとそうでなく、やはりファッショナブルな一面も余すことなく味わって欲しい。
なので今回は寒冷地仕様の紹介しながらさらに冬キャンプでのファッションの楽しさを伝えていくとともに、
オーバーパンツ以外でも冬キャンプにオススメしたい
montagne avant-garde的ミリタリーを紹介していく。
機能的な上にかっこいい、そんな服に身を包んで最高なキャンプを楽しもう。
冬キャンプの古着は寒冷地仕様ミリタリーで
冬キャンプにおいては、寒さは常につきものだけど、
だからと言って、みなさんがよく言う「おしゃれは(寒さを)ガマン」って言葉は僕が本日をもって払拭したいと思います。
そんな気持ちで書いてます。
寒冷地仕様ミリタリー
寒冷地仕様ってのは、
車のオプションみたいに寒冷地用に作られた
いわゆる冬用の軍服ですね。
特にモダン(近代)ミリタリーには技術の進歩により
寒冷地での活動に支障がないように、防寒性能が優れています。
ECWCS
寒冷地仕様と言ったらこれじゃないだろうか。
ECWCS(エクワックス)は、“Extended Cold Weather Clothing System”の略称で日本語では拡張式寒冷地被服システムと訳されるんだけど、アウトドアウエアに着想を得てできた仕組みのレイヤリングシステムっていうところです。
Level1〜7までレイヤリング順やそれぞれ機能があって天候、気候など現場のシチュエーションに合わせてあらゆる組み合わせをしていく仕様だ。
※8、9もあるみたい。
当初陸軍のみで採用されていたECWCSなんだけど、相当革新的なウェアシステムだったみたいで海兵隊でも採用されて空軍・海軍でも類似のアイテムが採用されて、結果至る所で採用されまくるほど活動する上で素晴らしいものなんだと言うことで…
さすがに全部レイヤリングして着ることはないだろうけど、
ベースレイヤーも大事だし、フリースも、ハードシェルも大事。
だから自分にあったレイヤリングを組んでみるってのも面白いし、それくらい自由にキャンプには昇華したい。
コールドウェザー(Mー90)
コールドウェザー(Mー90)は90年にスウェーデンの寒冷地仕様として正式採用されたもので、フィールドパーカとオーバーパンツがあります。
やはりユーロミリタリーとして近年注目されているだけあって、防寒性は申し分ないし、ファッション的にもパーカーは既出感が強いがmontagne avant-garde的にはパンツがイチオシである。
パンツに関しては強く推したい理由がある。
今市場に流れているインサレーションパンツはポリエステルのものが多く、寒いキャンプで履くには少し焚き火が不安ではある。
だけどコールドウェザーパンツにおいてはポリエステルコットンのTC素材を採用していて焚き火にも強い。そして着脱がしやすいサイドジッパーは本当に魅力。魅力でしかない。
冬キャンプと古着は寒冷地仕様で乗り越える
実際に0℃の山で使って検証してみたが、コールドウェザーパンツの機能に対してはさすがの防寒性能だった。
外気の冷たさを一切感じさせないなかった、、、インサレーションに厚手のTCは最強なのかもしれない。
ギアとしてのミリタリー
キャンプというマーケットには細かい需要を満たすような繊維や無駄にスペックが高いものが次々に製作されているが、すでに作られている古着(モダンミリタリー)をチェックして欲しい。
オーバーパンツの回でも同様の内容を話しているが、軍が利用してるだけあってヘビーだしシーンに合わせた機能も充実しているので是非キャンプに取り入れて、普段のキャンプをより充実したものにできるよう、これからもピックアップしていきたい。
キャンプにおけるツールとしての古着を
オーバーパンツでは大事な化繊パンツを守るツールとして、寒冷地仕様のミリタリーは自分の身を守るツールとしての観点でこれだけカッコよければいいんじゃないか。そう考えています。
新しくニッチで便利なものは次々にたくさん出ます。
だけど80年代、90年代のモノと比べると利益を捻出するための工夫も多く値段も高く、挙げ句の果てにはバレない程度妥協の工夫も見える。
結局昔のものに敵わないなーって思うとこも、扱ってみて感じるところではあります。
古着とかミリタリーっていう名前が少しハードルだとするなら、ツールとしての観点も含めて考えて欲しい。
キャンプにおいては間違いなくカッコよさも、丈夫さも保証します。