コーヒーとフェアトレード

皆さんがキャンプで飲んでいるコーヒーってフェアトレードですかね?

フェアトレードとは

発展途上国の生産者さんをサポートする公正な取引のことです。

なぜ「フェアトレード」などという言葉や機関ができたのか

ご理解されている方には釈迦に説法ですが、コーヒーを例に説明します。

コーヒーの輸出国

ブラジル
ベトナム
コロンビア
インドネシア
エチオピア
インド
ホンジュラス
ペルー
ウガンダ
メキシコ
グアマテラ

上から順に生産量の多い国です。イメージをしてみるとあまり裕福な国のイメージは湧かないですよね。そこについてもこの後しっかり触れていきたいと思います。

世界地図でこれらの国の位置関係を見てみると

コーヒーの原産国は赤道付近の国が多いですね。

この写真である程度の方はお気づきではあると思いますがコーヒー豆の木は0°を下回ると枯れて死んでしまいます。そのため年中暖かい赤道付近のみ成長します。

そのため上の図の赤半透明の線をコーヒーベルトと呼びます。

そしてこのコーヒーの原産国は先ほども触れた通り、なかなか裕福になることができない貧困から抜け出すことのできない発展途上国がほとんどなんです。

あれ、でもコーヒーの消費すごいから裕福になれるんじゃ、、、?

世界のコーヒーの消費量

世界の一人当たりの年間の消費量は3.4kgです

大体いっぱい10gなので、杯数で言うと367杯なので毎日1杯飲んでいる計算ですね

それが世界の人口約76億人で考えると、、、、
コーヒーの消費多すぎない?

10代は除いても1日で20億杯は消費されているイメージです。よく調べるとコーヒーの消費は実は石油の次に多く市場としては色々な方面から相当大きい事がご理解いただけると思います。

しかも赤道付近(コーヒーベルト)の年中暖かい国でしか作ることがきない…

これ、コーヒーの生産国ボロ儲けなんじゃ、、、、?

不当な取引

コーヒー生産国のほとんどは、いわゆる開発途上国といわれる国ばかりです。コーヒー豆の買取価格は、生産国とは遠く離れたニューヨークとロンドンの国際市場で決められれています。

そのニューヨークやロンドンの国際市場では投機マネーなども流入するため、価格が高騰したり暴落したりと価格が激しく変動します。マーケット動向の情報入手や市場への販売手段を持ちあわせていない生産国の小規模農家たちは、中間業者に頼るしかなく優越的地位の濫用もあり十分な利益を得られません。

そのため貧困に苦しみ、学校に通う事ができない子供たちや、飢餓から抜け出せない子が後を絶たない。。。

コーヒー農家=儲からない

生産国の若者はコーヒーの圧倒的な市場価値があるのにもかかわらず、不当な取引が根付いてしまっている為「コーヒーでは生活できない」そのようなイメージが根付いてしまっている。

そのため、単価が高くあまり単価の上下しない安定して稼ぐことができる麻薬の生産などの生産に切り替えてしまう。そのような現実がいま裕福な私たちの生活の裏側で起きています。

また、このようなムーブメントが広がってしまばコーヒー市場においても供給量がさがり、生産に手間暇をかけ上質な美味しいコーヒーが飲めなくなるもしくは非常に価格が高騰してしまうなど大きな障害を生み出す可能性が高いです。

美味しいコーヒーが飲めなくなる?

実際にこのような取引が続けば、美味しいコーヒーが世の中からなくなることも考えられます。

儲からないために、儲かるように今まで手間暇かけていたが農薬で簡単に済ませたりしてしまうなど、コストカットの流れができ品質が落ちれば消費が減り価値・価格が暴落し悪循環に陥ってしまう。

そのような事態に陥らないよう、できたのがフェアトレードです。

 

オリンピックとフェアトレード

ロンドンオリンピック

オリンピック・パラリンピック競技大会に国際フェアトレード認証製品の使用を促す調達基準は2012年のロンドン大会で初めて本格的に取り入れられたんです。競技会場や選手村などで提供されるコーヒー、紅茶、バナナ、砂糖がすべて国際フェアトレード認証を受けたものであることが義務付けられた結果、6 週間の同大会会期中に提供された国際フェアトレード認証産品の推定数量は、バナナ1000万本、コーヒー1400万杯、紅茶750 万杯に上りました。(参照:特定非営利活動法人フェアトレード・ラベル・ジャパン発表資料)

リオデジャネイロオリンピック

2016年のリオデジャネイロ大会でも、調達基準に国際フェアトレード認証製品が採用されたほか、同大会の会期中にリオの町が「フェアトレード・タウン」に認定され、その様子が報道センターから世界中へ発信されました。

(※フェアトレード・タウンとは、市民・行政・企業や商店・学校など街ぐるみでフェアトレードに取り組むことを宣言する自治体で、ロンドン・パリ・サンフランシスコなど大都市を含む1800以上の街が認定されています。日本では2020年1月現在、熊本、名古屋、浜松など6都市)

オリンピックを通じて消費が変わる

世界大会の開催地からMDGs続くSDGsが目指す世界の実現に繋がる具体的な活動が世界へと発信されオリンピック閉会後も、国際フェアトレード認証製品の市場規模が大きく拡大し人と環境に配慮した持続可能な調達と消費を重視するライフスタイルが社会へ浸透することとなりました。

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、「持続可能性に配慮した農産物の調達基準」において、「持続可能性に資する取組に基づいて生産されトレーサビリティが確保された農産物の認証スキーム」として、国際フェアトレード認証を選定しています。

同大会でフェアトレード認証製品が採用されれば、大都市東京がフェアトレードそして持続可能な開発目標(SDGs)の達成に取り組むことを、世界へと伝えることができます。

逆に言えば

オリンピックのように世界的に有名なスポーツの祭典でこのようなことが行われたのにもかかわらず未だに浸透しきっていないのかと思うと、個人レベルで能動的な情報収集や取り組みが大事であることがよくわかりますね。

私たちに出来ること

キャンプにはいろいろな楽しみ方がありますが、その中の飲食シーンにおいて様々な商品があるとお思います。
コーヒーの他には、バナナやカカオが有名ですね。

でもやっぱりキャンプはコーヒー

キャンプだとコーヒーはほぼほぼ飲んでいらっしゃると思います。

このフェアでないトレードが行われていて生活できない事実を知っているだけで素晴らしい事です。

SDGsにおいてつかう責任や飢餓のない世界づくりをつくるには一人一人が理解してフェアトレードの認定の商品を選ぶことや、フードロスをなくすようにする工夫をすることが非常に大切だと思います。

まさにSDGsにおける2の目標のはフェアトレードの取り組みそのものですね、
みなさんが知り行動が少しでも変えることが大きく未来を変えます。

「でも俺いままで分別すらまともにやってなかったし、、、」
全然大丈夫です。私だって2年前までは全くの無知でした。
きっかけはなんでもいいんです明日からこれをみた誰が能動的な意味を感じていただき
簡単な行動に移せばそれで十分なんです。

フェアトレードはこちらのマークです

是非このマークの商品を見つけたときは手にとってみてください。

またその商品があるお店へのリスペクトです。

SDGsについてこちらをご覧ください
●SDGs私たちにできること

是非みなさんなりの取り組みを実践されてみてはいかがでしょうか?

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です