ビンテージランタンという選択肢

はじめに

皆さんランタンは好きですか?

キャンプに欠かせないものの1つがランタンです。

昨今のキャンプシーンではワンタッチで点灯可能なLEDランタンの普及が凄まじく感じられます。

使い勝手が良い上、メインランタンとして使用可能な程の光量やモバイルバッテリーとしての機能を兼ね備えたものまであります。

キャンプで使うための道具として完成されていると思います。

しかし今回お話したいのはLEDランタンのことではなく、灯油やガソリンを燃料として使用するランタンについてです。

所謂本物の火を使用して明かりを燈すランタンのことです。

メインとして使える程の光量を持つ加圧式のランタンから、卓上で揺らぐ炎の雰囲気を楽しむためのオイルランプまで様々な種類があります。

キャンプ好きであれば既に所有している。

又は興味を持っている方が多いのではないでしょうか?

では皆さん
ビンテージランタンは好きですか?

ランタンを購入する際、あなたの中にビンテージランタンという選択肢はありますか?

いまいちピンとこない方や “興味はあるけど敷居が高い気がして、、、” という方も多いのではないでしょうか。

中には “そもそもビンテージって何なの?” と思う方もいるかもしれません。

まずは皆さんにビンテージランタンのことを知っていただきたい。

そしてランタンを購入する際、選択肢の中に入れて欲しいと思っています。

僕がなぜそう思うのか

自分なりの解釈でおすすめできる理由を説明していきます。

そもそもビンテージって?

そもそもビンテージって何でしょうか?

Googleの検索エンジンに “ビンテージ” という単語を打ち込んで検索してみるとこんな答えが得られました。

ビンテージとは製造されてから
30年~99年が経過しているもの

時間をかけて良さが増した品物

特定の年代に製造された良いもの

間違ってはいないと思います。

ビンテージの事を知らない人に端的に説明するならこういった説明が最適だと思います。

しかし “ビンテージとは何か?”

この質問の答えはそんな簡単な言葉で表せるものではないとも思っています。

まだまだ僕自身も模索中ですが、今の時点で感じていることを言葉にしてみようと思います。

ビンテージ好きな方は外観の良さはもちろん、歴史的背景や製造に至ったプロセス等

“もの” のバックグラウンドについて付加価値を感じて購入している方が多いと思います。

もちろん私自身もそういった楽しみ方が大好きです。

“もの” が辿ってきた歴史に思いを馳せること。

その歴史に自分自身が加われること。

さらにはその歴史によって同じ年代の
同じ製品でも全くの別物として捉えることができること。

そしてそれを所有することで世界でたった1つ

自分しか持っていないという特別感に浸れること。

それがビンテージの一番面白い所ではないかと思っています。

つまりそういった気持ちを感じられるものこそがビンテージなのではないか

そう感じています。

そんなビンテージの中の1つのジャンルであるビンテージランタンをおすすめする理由について説明していきます。

選択肢が増える

ビンテージに目を向けると選択肢が広がる

これはランタンに限らず服や雑貨、車等
どのジャンルに対しても言える事ですが

ものを購入する際、ビンテージにも目を向けた方が選択肢が広がります。

とはいえビンテージと聞くとちょっと敷居が高いと感じる方もいるでしょう。

“興味はあるけど知識はないし、私が使っても大丈夫、、、?

“めちゃくちゃ詳しい人が使うものじゃないの、、、?”

こんな風に感じている方もいると思います。

また前項の “そもそもビンテージって?” で説明したような歴史的うんぬんかんぬんが、、、、、

という内容を僕達ビンテージ好きが語る事自体がビンテージに対する敷居を高くしている要因の1つではないかとも思っています。

しかし敷居が高いと感じている方々に言いたいことがあります。

そんなことは何も気にしなくていいです。

そうやって難しく考えて、いつまでも食わず嫌いでいるのはもったいないからです。

ちょっと考えてみてください

現在販売されているものの中から選択するのと

それプラス過去100年間で販売されたものの中から選択するのではどちらの方が選択肢が多いと思いますか?

圧倒的に後者ですね。

選択肢が多ければ多いほど、より自分の好みに合うものが見つかるはずですよね?

僕自身も最初に購入したビンテージは見た目の良さだけで決めました。

Googleの画像検索でツールボックスを調べていて一番かっこいいなと思ったものがたまたまビンテージのものでした。

敷居なんてありません。知識がなくたっていいんです。

一番気に入ったものがたまたまヴィンテージだった。

そのくらいの感覚で十分だと思います。

キャンプサイトを選ばない

現行のキャンプ道具しか持っていない、、、

ビンテージに興味があるけど現行の道具しか持っていない方。

“キャンプサイトに1つビンテージを入れると浮いてしまうのでは、、、?”

そう考えていませんか?

確かにビンテージのテーブルやチェア等は
かなり雰囲気があるものも多いので

組み合わせによっては浮いてしまうこともあるかもしれません。

そんな方にこそ
ヴィンテージランタンがおすすめなんです。

ランタンはビンテージの入り口に最適

ビンテージと呼ばれるものは何十年も前のものです。

もちろんビンテージランタンも同様です。

ですがその見た目は古臭さを感じさせません。

むしろ洗練されたイメージです。

色さえ気を付けて選べば、どんなキャンプサイトに合わせても浮くことはないと思います。

まずはビンテージのランタンを使ってみる。

そこで “やっぱりビンテージっていいなあ”
と思ったら他の道具にも手を出していけば良いと思います。

“ビンテージはランタンだけでいいや”
と思っても無駄な買い物にはなりません。

次に説明しますが
ビンテージランタンは一生ものです。

キャンプにおいてランタンは、
ビンテージの入り口におすすめです。

一生ものであること

ビンテージランタンは一生もの

なぜそんなことが言えるのか

僕が1つのランタンを何十年も使用して検証したわけではありません。

僕はあるお店でビンテージランタンのメンテナンスを行っています。

扱っているのがコールマンを中心としたアメリカ製のランタンのみなので、限定された話にはなりますが

メンテナンスをしていく中でビンテージランタンの仕組みや構造、材質等について学びました。

その中でビンテージランタンは一生ものだなと感じました。

その理由についてコールマンを例にして説明していきます。

なぜ一生ものといえるのか?

その理由の1つに材質があります。

古いコールマンのランタンの主要部のほとんどのパーツは真鍮製です。

現在コールマンから販売されているランタンでは主要部のパーツの一部に樹脂が使われています。

樹脂製のパーツは劣化していくためいつか壊れてしまいます。

壊れてしまっても今は替えのパーツが販売されているので、交換すれば当然使えるようになります。

しかし今後ランタンがモデルチェンジされ、内部のパーツが変わったとします。

それから何年か経つと、メーカーがパーツを持たない時期がきます。

その時点でそのランタンはもう使えなくなってしまいます。

そういう観点でいうと現行のランタンは一生ものとは言えません。

ビンテージランタンは主要部のパーツが真鍮でできているものが多いため

壊れることは少なく、磨いたり、削ることで修復することが可能です。

それはメンテナンスしていて肌で感じています。

また素人では無理ですが、真鍮製のパーツは作成することも可能です。

特にColemanについては熱狂的なファンがたくさんいるので、ビンテージランタンのパーツに関してはメーカーが供給をやめても誰かがリプロ品の供給を始めるだろうと考えています。

とにかくここで言いたいことは

ビンテージランタンは定期的なメンテナンスを行い、大切に使い続ければ冗談抜きで一生使うことが可能だということです。

大切に使ってきたランタンをいつか自分の子供に渡したり出来たら最高ですね。

※参考までに

興味がなければ飛ばしてください!!!

ビンテージランタンと現在発売されているランタンのパーツについて写真があるので興味がある方は見てください。

前頁で説明したパーツの材質について

以下の写真はタンクから燃料を吸い上げるパーツです。

左側のパーツはColemanのビンテージランタン200Aのものです。
右側のパーツはColemanから現在発売されているランタン286Aのものです。

200Aのパーツは真鍮製、286Aのパーツは真鍮と樹脂でできていますね。

下の穴から燃料を吸い上げるようです。

実は286Aのパーツに関しては今回の記事を書く上で購入しました。

なので正直私も実物を見たのは初めてです。

やはりどこか安っぽいイメージと心もとない感じがしました。

※あくまで私の主観です。

最後に

私はランタンに限らず古いものが好きです。

ですが私はンテージ絶対主義ではありません

新しいものよりビンテージの方が絶対に良い!なんて全く思っていません。

私が使うキャンプ道具にも現行のものがたくさんあります。

ルーメナーやゴールゼロ等のLEDランタンはとても便利ですし、YETIの保冷力も最高です。

年代関係なく良いものは良いですし、悪いものは悪いと思っています。

だからこそ “もの” を選ぶ際、新しいものにも古いものにも目を向けることで

より自分の好みに合うものが見つかるはずだと考えています。

そうやって選ぶことで愛着も湧き、ものを長く大切に使うことに繋がるのではないでしょうか。

何かものを購入する際、ビンテージという選択肢に目を向けてみてください。

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