なぜ Coleman 200A が “ビンテージランタンの王道” と呼ばれるのか

200Aとは?

この記事を読んでいる方の中にColemanというブランドを知らない方はいないと思います。

超有名アウトドアブランドですね。

キャンプに興味のない方でも知っているのではないでしょうか?

始めて購入したキャンプ道具はColemanのものだったという方も多いと思います。

そんなColemanが製造していたランタンの
1つが200Aというモデルです。

よくビンテージランタンの王道と呼ばれています。

なぜ200Aがビンテージランタンの王道と呼ばれるのか

今回はその理由について考えていきます。

200Aの魅力

なぜ200Aがビンテージランタンの王道と呼ばれるのか

個人的な意見ですが4つの理由が考えられるので説明していきます。

現行のランタンにはないフォルム

まずは見た目の良さが理由の1つだと考えられます。

毎年Colemanから数量限定で発売されるシーズンズランタンはご存じでしょうか?

2005年から販売が開始されたランタンで、毎年テーマが決められカラーリングを変えて販売されています。

今年は1970年代初頭にトレードスタンプを集めた人のみが手に入れることができた特注モデルのカラーを復刻しているようです。

綺麗なマスタードカラーのランタンですね。

シーズンズランタンは定価で33,000円(+tax)と決して安い価格ではありませんが、かなりの人気があります。

オークション等では定価の倍以上の価格が付くこともこともあり、かなりの高値で取引されています。

なぜこんなにも人気があるのでしょう?

もちろん限定発売というのも人気の理由の1つだと思います。

しかしそれ以上に現行のランタンにはない丸みを帯びたクラシックなフォルム

そこに惹かれる人が多いのではないでしょうか?

実はシーズンズランタンは200Aの後期モデルである200Bをベースに作られているため見た目が200Aとかなり似ています。

シーズンズランタンのルーツとなるモデルは200Aだということです。

現代における200Aの見た目の良さはシーズンズランタンの人気が証明しているのではないでしょうか。

製品としての完成度

私はコールマン製品を中心にアメリカ製のビンテージランタンのメンテナンスを行っています。

その経験を積む中で200Aについてメンテナンスしやすいランタンだと感じました。

そう感じた一番の理由は構造がシンプルなことです。

構造がシンプルなため不調に陥っても原因を解明しやすく、初心者の方でもメンテナンスしやすいモデルだと思います。

タンクに穴が空いてしまったり、思いっきりぶつけて大破しない限りずっと使い続けることができるランタンだと思います。

本当の意味で一生ものだと思いますし、しっかりとメンテナンスしていけば私たちよりも長生きしてくれると思います。

ランタンの肝である明るさについても

直視すると目がチカチカしてしまうほどの明るさを安定して供給してくれます。

キャンプであればメインランタンとして十分に使用できる光量です。

ビンテージランタンの第一歩として間違いなくおすすめできるモデルです。

流通する個体数の多さ

200Aは1951年~1984年までの約33年間製造されたモデルです。

製造年数が比較的長いため流通している個体数が多いモデルです。

他のモデルと比較してもかなり手に入れやすいランタンだと思います。

どれだけ “もの” として優れていても個体数が少なければその良さは一部の方にしか味わえません。

200Aの場合は “もの” としても優れており個体数も多いため

その良さを体感する人が多かったのだと考えられます。

それもビンテージランタンの王道と呼ばれるようになった理由の1つだと考えています。

複数回のモデルチェンジによる多様性

200Aは33年間で約8回のモデルチェンジが行われたモデルです。

さらに過渡期のモデルも合わせればその数はどれ程になるのか

正確に把握している方は少ないのではないでしょうか?

同じ200Aでも年代によって色や見た目が大きく変わるため、お気に入りのモデルを選ぶ楽しさがあります。

また各モデルごとにColemanの愛好家達の間で決められた呼び名が存在しており

今ではその呼び方が一般的なものとして定着しています。

そういったコレクション性があるため年代別に集める等、コレクション的な楽しみ方をする人もいます。

各年代ごとのモデルの詳細については ランタン紹介 “Coleman 200A” という記事で写真を交えて紹介しています。

最後に

私がビンテージランタンの存在を知った頃は、正直200Aには全く魅力を感じませんでした。

なぜそう思ったのか、それは200Aがビンテージランタンの王道的存在だったからです。

人とは被りたくないとひねくれた考え方をしていた私には200Aを購入するという選択肢はありませんでした。

しかしメンテナンスの経験を積み、多くの古いものに触れる中で

王道や定番と呼ばれるものには、そう呼ばれるだけの理由があるのだと気づかされました。

この記事で説明した内容は私が感じたその理由です。

200Aはまだまだ個体数も多く、比較的手に入りやすいランタンです。

手に入りやすいもの程、後回しになりがちですがビンテージのものは年数が経過する程個体数も減り価格も高騰していきます。

手に入りやすい今だからこそぜひ手に入れてみてはどうでしょうか?

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