少しの工夫でグッと美味しくなるアイスコーヒーの淹れ方。

③急冷

ここからがタイトルにもあるひと工夫です。

通常であれば左のグラスのように

氷をグラスいっぱいに入れて

そこに抽出したコーヒーを入れます。

これが所謂、急冷式と言われる抽出方法です。

急冷する事で挽きたての香りまで

一杯の中に閉じ込められます。

なんとも涼しげですね。

理屈としては濃いコーヒーを氷で薄めつつ

温度も急激に下げるという方法です。

最も一般的なアイスコーヒーの抽出方法ですが

欠点が一つあります。

それは味が薄くなりすぎてしまうという事。

コンビニのロックアイスのような

溶けにくくて大きい氷であれば

溶けるスピードもじっくりなので

飲み進めていくうちに薄くなりにくいです。

しかし家庭用冷凍庫の氷だと

小さい上に溶けやすいのです。

急冷式は温度を急激に下げるのと同時に

コーヒーの濃度も薄まります。

もちろんそれによって適切な濃度にしています。

しかし、氷に触れる表面積が多いのと

溶けやすい氷を使用する事で

必要以上に薄まってしまったり

薄くなるスピードが早まってしまいます。

じゃあどうすればいいの…

だからと言ってロックアイスを買うのも大変。

アイスコーヒーだけのためにストックするのも

何だか気が引けちゃいますよね。

そこで、誰でも簡単に出来る

長く美味しいアイスコーヒーを楽しめる工夫を

ご紹介したいと思います。

先ほどの写真をもう一度見てみましょう。

右側のグラスには氷が2つだけ入っています。

大体2cm四方くらいの氷です。

家庭用冷凍庫で作れる氷と同じくらいですね。

ここに同じくコーヒーを100ml注ぎます。

すると氷が若干溶けますが

少しグラスの中に残っている状態になります。

ここからがひと工夫。

氷が完全に溶けるまで混ぜます。

すると氷が完全に溶けて

常温より少し冷たいコーヒーになります。

ここに氷をグラス7分目くらいまで入れます。

何が変わるのか?

最初に氷を完全に溶かして

ある程度薄めつつ温度を下げてあげる事で

その後の氷による過度な薄まりを防止します。

氷の量も少なくて済むので

時間が経って薄まるスピードも遅くなります。

完全に急冷する方法とこちらの方法では

淹れたての時は大きな味の差はありません。

強いて言うなら完全に急冷するよりも

クリアで飲みやすい印象でした。

決して薄いという意味のスッキリではなく

香りも味もストレートに感じるという意味で

クリアな味わいの印象でした。

一番差を感じたのは10分後のコーヒーの味。

もちろんどちらも少しずつ薄くなっていきますが

急冷する方法に比べるとコーヒーの風味が

しっかりと残っていて香りも感じられました。

終わりに

誤解して欲しくないのは

急冷式が間違っているわけではないと言う事。

ちょっとの工夫でいつものアイスコーヒーが

少し変わったりする、

そんな小さな変化を楽しんでもらえたら

もっとコーヒーが楽しくなるはずです。

飲み比べてみるのも面白いですし

好みの方法で美味しく淹れましょう。

何か分からないことがあれば

いつでもご連絡くださいね。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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