アウトドア界の最前線で
半世紀以上も牽引し続ける
ザノースフェイス。

当サイトでも過去に
少し触れた回があったが、

今回はブランド自体の歴史に
スポットライトをあてつつ、
ともに成熟してきた
アウトドア文化の核について
迫っていきたいと思う。

温かい目でどうぞ、
よろしくお願いします。

過去のザノースフェイス記事はコチラ↓

http://montagneavantgarde.com/2020/10/11/%e3%82%b8%e3%82%aa%e3%83%87%e3%82%b7%e3%83%83%e3%82%af%e3%81%a8%e3%82%a8%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%82%b8%e3%83%bc/

カウンターな誕生


(↑THE NORTH FACE CATALOG 1966-2016より引用)

ザノースフェイスは、
1966年にダグラス・トンプキンスによって
サンフランシスコ・ノースビーチ地区
コロンバス通り308番地にて誕生。

当時はまだビートジェネレーションの
残り香のある時代で、

ベトナム戦争直後、
「反戦」「back to land(自然に帰ろう)」
のワードがアメリカ内で盛んに叫ばれていた時代だった。

そんな中誕生したザノースフェイスの
当初のラインナップの寝袋や
バックパック、テントには、

軍用機の機体に利用された
アルミニウムを再利用したり、

ベトナム戦争のために開発された
リップストップパラシュートナイロンを
搭載したりと、

まさにさながら上記のワードを体現し、

当時は工業化の最中だったにも関わらず、
リサイクルやサステナブルという考え方の
先駆けとなる理念を創業当時から貫いていたのである。

変わらない姿勢

また、ノースフェイスの企業姿勢については
創業者ダグラストンプキンスはこう綴っている。

「それぞれが実践したいエクスペディションに最も適した道具を提供すること。
無駄な装備を持たなくても済むようにすること。それが私たちの目標です」

この言葉には、
質の高い製品を提供することで、
消費者がより質の高い体験が
得られるとともに、

生産者としても余分なものを生産しない
と言う一石二鳥な意味合いが含まれていた。

またその姿勢は、
創業時から全製品に生涯保証をつけ、
現在は専門スタッフによる
修理サービスとして残っていたり、

ザノースフェイス保証制度

1989年にはREI・パタゴニア・ケルティと提携し、
自然保護団体を設立し、

現在は「コンサベーションアライアンス」
として基金の全額を自然保護活動に充てたりと、

コンサベーションアライアンスHP

一部をかいつまんだだけでも、
創業当時の自然保護への想いが
活動の細部に行き渡り、

現在に至るまで
軸が全く変わっていないという
印象を受けた。

事実、そう言った一貫性のある企業姿勢が
ブランドのイメージをみるみる
強固なものにしていったのは、

間違いないようだった。

最後に

2011年から2017年まで
ザノースフェイス社長を務めた
トッドスパレット氏の言葉を借りて
締めくくりたいと思う。

「より多くの人を自然を誘うべく刺激し、
装備をさせればさせるほど、
地球を守るために尽力する人が増える」

「自分が出かけたいと思う場所を大切に
思う心が、環境保護活動へと自然とつながり、
地球のサポートへ繋がっていく」

つまり今回、ザノースフェイスの
成り立ちから現在までを
早すぎるスピードで俯瞰し、見えたことは

アウトドアを通じて、体験を通せば、
自ずと自然に感謝し、行動が変わる、
ということである。

その為のきっかけ作りとして、
ザノースフェイスは質の高い製品を作り、
企業姿勢からブランドを作り続けているということだった。

ザノースフェイスの信念は、
半世紀たっても古臭いどころか
今も色褪せることはなく、

昨今の状況から見ても
むしろ輝きを増して、
僕らの自然に対する姿勢を
正してくれるように思う。

まさにそれが自然を想った最善の選択であり、
これからもその創業時の信念は
より強固になっていくのだと思った。

別段、私が同ブランドの大ファン、
というわけでは無いが、

今回1アウトドアブランドを深掘りした結果、
大切なことに気づいたり、
考えるきっかけになったら嬉しい。

自然を思うためには、
「探検をやめてはいけない」のである。

参考文献:north face 50th catalog

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