何個か前の記事で、
「何で植物は緑なの?」
というところを取り上げ、

http://montagneavantgarde.com/2021/03/27/%e6%a4%8d%e7%89%a9%e7%94%9f%e5%ad%98%e6%88%a6%e7%95%a5%e3%82%88%e3%82%82%e3%82%84%e3%81%be%e8%a9%b1%e3%80%9c%e8%91%89%e3%81%ae%e8%89%b2%e7%b7%a8%e3%80%9c/

おそらく遺伝子レベルで
緻密に計算された進化の結果が
緑となって私たちの目に
届いていることをお伝えしたと思う。

そこで今回はそんなところから
話を人間の方へと転換し、

自分の中でモヤモヤしていた
自然と人間の関係について考え、
話を掘り下げてみたいと思う。

手探りで書き進めていきます。
それでは今回もよろしくお願いします。

人間も同じ

植物と比べると歴史は浅すぎるけど
植物同様に人間も誕生してから
今のところ都度柔軟に進化をしてきて、
二足歩行し、言葉を操る今がある。

そして私たちは急な文明の発展をとげ、
目まぐるしく変化する現代の行く先は
誰にも想像ができない。

しかし、植物も人間も生物。

今回はそんな混沌とした現代の
自然観についてかなりマクロな位置から
考えていくことにする。

(おこがましいことは
痛いほど自覚してるので
この辺でリスクヘッジしときます)

人間が自然に与える影響

まず、現代の自然観を考えるうえで、
人間と自然の関係について
軸を置きながら考えていくことにする。

今回のお話では自然の環境変化により
進化の方向が決定されることを
自然淘汰、
(樹木の話なんかはまさにこれに当たる)

http://montagneavantgarde.com/2021/05/21/%e6%a4%8d%e7%89%a9%e7%94%9f%e5%ad%98%e6%88%a6%e7%95%a5%e3%82%88%e3%82%82%e3%82%84%e3%81%be%e8%a9%b1%e3%80%9c%e5%ba%83%e8%91%89%e6%a8%b9%e7%b7%a8%e3%80%9c/

逆に人が関与して環境やその他生物に
影響を与えてしまっていることは
人的淘汰と呼んでいくことにする。

そう、現代においては自然の中で
人間が影響を及ぼす部分は無視できなく、

むしろそれが日常で、
人間によって自然環境が変わる例は
いくらでもあると思う。

この辺の人間が自然に与えた影響の話は、
以下の記事でも触れられているので、
ぜひ読んでみて欲しい。

放置山林

http://montagneavantgarde.com/2020/10/03/%e6%94%be%e7%bd%ae%e5%b1%b1%e6%9e%97/

in ya hands

http://montagneavantgarde.com/2020/12/05/ecosystem-in-ya-hands/

全ては統治できない

しかし、私がここで思うのは、
じゃあ人間が自然に影響を与える
人的淘汰はよくないから

「人間は自然を統治してはいけない」
ということだったり、
「自然に帰り、原始生活をしろ」
ということではない。

いくら技術が進んでも
人間も植物や他の生物と同じ生命体だし、
だからこそ不確定要素は多い。

そう、自然を予測して機械的に
統治できないのは当たり前である。

(いまだに台風の予報は外れるし、
重力に逆らって空を飛ぶのに
莫大なエネルギーがかかるし、
自分の脳ミソだって
解明できてないし、、、)

なので、結局のところ
現代を生きる私たちが考えるべきは

人的淘汰or自然淘汰

この対極する二つの間の
ちょうどいい塩梅を考えるということが
今回の話の結論になる。

じゃあどうすればいいの?

少なくともまだ世界の多数では、
人間≧自然という構図が主流で、
(人的淘汰)

その妄信により引き起こされる問題は
あげだしたらきりがない。
(どうしてそうなったのかは
また別の機会に掘り下げてみたい)

とはいえ、
人的淘汰(人の自然への影響)を
ゼロにすることは不可能であるから、

ベースの関係としては
人間<自然であることを意識しつつ
人間≧自然の構図も認めながら
共生していくのがベストだと考える。

しつこく言うが、人間も自然も
不確定要素がある以上、
絶対正しい答えというのはないと思う。

そこは植物が緑色に進化したように
その時々の全体最適を考えながら

自然と共生し、進化していくことが
大事な気がしている。

最後に

つまり、

人間のエゴが入った自然の統治
or
人間の手の入らない原生林

みたいな白黒つけた判断ではなく、
いい意味でのグラデーション、

2分割しない自然と共生する
考え方をしていくことが
重要なのだと思う。

・自然を完全に管理、統治することは
できないけれど、人は自然に
影響を必ず与えることを自覚する

いつの時でも確実な
最適解というのはなく、
変化をしながら環境に対応する

というのが、
今回のモンターニュ的着地点。

特に後者に関しては
自然に対してだけでなく
色々当てはまる気がした。

今度は、
このあたりの日本や諸外国の自然観や
それに絡むカルチャーの話など、
色々を話せたらと思う。

それでは今回もありがとうございました。

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1件のコメント

  1. アバター

    Great content! Keep up the good work!

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