遅ればせながら、
あけましておめでとうございます。
今年の抱負は、
もっと読みやすい記事を
書けるようにする。
(書きまくって)
もうしばらく稚拙な記事が
続くかもしれませんが、
穏やかに見守っていただけると幸いです。
なんで蒸留?
今年1発目のテーマは”蒸留”です!
今整備しているヒノキ林は、
雪の重みでものすごい量の枝葉が
折れて落ちてきます。
地面を埋め尽くすくらいです。
![](http://montagneavantgarde.com/wp-content/uploads/2021/01/img_6437-1024x580.jpg)
全部掃除する必要ないけど、
日の当たるとこだけは
きれいにしたいと思い、
集めては焚き付けなんかに
使ったりしながら過ごしてきましたが、
「燃やす以外で使い道ないの??」
という疑問が生まれます。
そこで、ヒノキの葉っぱを
煮出してお茶を作ってみることに。
新品のスノコをかじったような
味わいで美味しいのですが、
そんなにアホみたいに
飲むわけではないし、
なんなら杉茶の方が美味しい。笑
![](http://montagneavantgarde.com/wp-content/uploads/2021/01/img_3881-1024x768.jpg)
でもせっかく良い香りのするヒノキを
燃やすばっかりではもったいないから、
アロマオイルみたいに
香り成分だけ抽出できないだろうか、、
ここで学校で習った知識が活かされます。
「蒸留できたら油とれるんじゃね?」
てな感じで、
僕の知的好奇心が爆発しまして
現在に至るわけです。
精油方法
![](http://montagneavantgarde.com/wp-content/uploads/2021/01/img_6435.jpg)
今回は、植物を精油するにあたり、
水蒸気蒸留という方法で精油しました。
そもそもの蒸留とは、
物質の沸点の違いを利用して分離、
精製していくのですが、
今回の方法は簡単に例えるなら、
「キッチンの換気扇にこびりついた油汚れ」
これ以上わかりやすい例えが
見つからないくらいで、
我ながらビビります。
密封した鍋の中でヒノキを蒸して、
油が混じった蒸気を急冷して液体にし、
油を取り出す。
山でもできる簡単な蒸留方法と言えます。
蒸留開始!
ででん!!
![](http://montagneavantgarde.com/wp-content/uploads/2021/01/img_6222-1024x768.jpg)
一回でこれくらいとれる!!あれ、、、?
ほぼ水だった、、、
そうです。大体10リットル分くらいの鍋に
ぎっしり枝葉を敷き詰めた筈ですが、
出てきた油は1mlあるかどうか。
予想以上の少なさに、
少し残念な気持ちになりました。
しかしこの油、予想とは裏腹に、
ほんの一滴で凄まじい芳香を醸し出します。
蒸留中なんて、
鍋から半径5mの範囲は常に檜風呂に
入っているような気分でした。
しかも蒸留”水”までものすごい香りがする。
油じゃなくても蒸留水で充分なくらいです。
蒸留の歴史
ちなみにですが、この蒸留、
なんと約5000年前から
行っていたらしいのです。
余裕で紀元前です。
一見、私たちの生活とは
関係なさそうに思えますが、
身近な物に
蒸留して作られた物は沢山あります。
ウイスキーなどの蒸留酒はもちろん、
石油なんて蒸留(分留)されて
それぞれLPガス、ガソリン、灯油、軽油、重油、アスファルトになっているわけなので、
実はめちゃめちゃ恩恵を
受けているわけです。すごいでしょ!
なぜか落ち着く
![](http://montagneavantgarde.com/wp-content/uploads/2021/01/img_6434-1024x577.jpg)
精油してしばらくは、
僕も毎日檜油の香りに
酔いしれていましたが、
そもそもなんで木の香りって
こんなにも落ち着くし癒されるのだろう?
どんな成分なんだろうか?
次回はその正体を
探っていけたらなと思います!
[…] […]